本日、皇位継承に関する衆議院正副議長と 与野党との全体会議が開催された。 その名も、 天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する 附帯決議に基づく政府における検討結果の報告を 受けた立法府の対応に関する全体会議 である(長い)。 これに関連して、現代ビジネスは 河村たかし(日本保守党)の言動を紹介している。 【開催当日】出席議員が明かす「皇位継承」会議の内幕がヤバい…もうすぐ女性天皇と「愛子さま」の行方が決まる この河村の発言が、完全に男系カルトのテンプレだ。 曰く、 ・悠仁親王殿下まではゆるがせにしない ・旧宮家の養子縁組をする ・女性皇族の婚姻後の身分保持は不可
「(女性皇族の婚姻後の身分保持は)これまで論議されてきた、
女性宮家の設立や女系天皇までも想定される。
どこかの党は、『天皇を男子に限定する合理的な理由はありません、
女性天皇の誕生まで検討すべき』と言わんばかりだ。
果ては、皇室は不要だとまで言いたいのか。
皇室は国民から敬愛されている。
今後もずっと男系男子で続けてもらいたい」
「日本が戦争に敗れて、アメリカ、GHQが日本に乗り込み 皇室についてどう対応するかを決めていった。 GHQが皇族の縮小化を指示して、旧11宮家は皇族離脱となった 歴史があります。 まずは、旧11宮家との養子縁組ができるように皇室典範を改正して 皇族数を増やすことを先にやるべきだ」 まだこんな低レベルな話をしているのか、 日本保守党は。 附帯決議では、政府が「安定的な皇位継承を確保するための 諸課題、女性宮家の創設等について」検討することを求めている。 それが「先延ばしできない重要な課題」であるからだ。 しかしその実情を一顧だにせず、どこかの党(共産党のこと)の 主張を取り上げて「皇室は不要だと言いたいのか」などと いちゃもんをつけている。 「男子に限定する合理的な理由はない」と言っているだけなのに。 それより、男系男子だけでは皇室は続かない。 それを主張する河村(日本保守党)こそ、 皇室は不要だと言っているに等しい。 しかも皇室が敬愛されていることと、男系男子で続くことが 全く別の話であることもわかっていない。 国民が敬愛しているのは「男系男子の血統」ではない。 弱い立場の人々に寄り添い、国民の安寧を祈る、 その真摯なお姿を自然と有り難いと思っているのだ。 それに「男系男子で続けてもらいたい」って、 続かないのが明白だから会議が開かれているのに、 要望を口にすればそれが叶うとでも思ってるのか。 平和を唱えていれば弾が飛んでこないと思っている おめでたい左翼とまったく同じ思考回路だ。 「他人事です」と言っているに等しい。 またGHQに関係なく、遠い血筋は臣籍降下することに なっていたのを知らないらしい。 養子縁組をするという旧宮家が存在しないことも知らないらしい。 そもそも「君臣の別」という、それこそ長年続いてきた 不文の法も知らないらしい。 ことほどさように河村は無知をさらけ出しているのだが、 現代ビジネスは一体どういう了見でこの記事を載せたのか。 与野党の意見が集約されつつあるなかで、 一人気を吐く河村たかし(すごいぞ)、みたいな構図? それにしても、こんな政治家の支離滅裂な意見を よくまあ何の疑問もなく垂れ流せたものだ。 単なる無知で男尊女卑なだけなのに。 本日、「ねこささやなぎの閑話休題」収録日だったので、 この記事についても急遽取り上げた。 河村たかしの無知は度が過ぎている。